落語協会

寄席に行ってみました!浅草演芸ホール

浅草寺のそばにある浅草演芸場へ行ってきました。

やはり生で観る落語はいいですね!

夏休みということと、浅草という観光地が集客にはうってつけの場所です。

開演の20分前に到着しましたが、すでにチケット売り場には10数人以上が並んでしました。

係りの人が入場口前にいたので、今日の入りの様子をうかがうと、「既に満席に近い状態ですから、お早めにお入りください」とのこと。

さっそく、チケットを購入して入場。

8月中旬は特別興業として昼の部の最後に「住吉踊り」があるということで、大いに盛り上がりました。

つくばエクスプレス、銀座線、都営浅草線、東武スカイツリー線の各浅草駅から徒歩で行けます。

一番近いのがつくばエクスプレスになります。

ちなみに、JR総武線の浅草橋駅は浅草からかなり離れていますので、都営浅草線に乗り換えて浅草へ。

浅草演芸場の歴史

浅草演芸ホールは、昭和39年に東洋劇場の建物を増築、4階と5階に落語定席浅草演芸ホールとしてスタート。

昭和46年に、現在の1階にホールが移りました。

もともと、ここにはストリップ劇場がありました。

浅草演芸ホールがある建物は東洋興業が東洋劇場として演劇も上演する目的もありました。

いまでは、ストリップ劇場もなくなり、建物の上部を改装して漫才などを中心とした演芸場「東洋館」として連日賑わっています。

浅草演芸ホール 木戸銭(入場料)

浅草演芸ホールの木戸銭(入場料)は大人が2,800円、学生が2,300円、小人(4歳以上)が1,500円です。

夜割もあります。

18時から大人が2,300円、学生が1,800円、小人(4歳以上)が1,500円。

19時から大人が1,800円、学生が1,500円、小人(4歳以上)が1,500円。

特別興業は別料金となります。

大人が3,000円、学生が2,500円、小人(4歳以上)が1,500円です。

年末年始もこの料金となります。

浅草演芸ホールの客席数

浅草演芸ホールは1階席と2階席があります。

客席数は1階が239席、2階が101席の計340席。都内にある寄席の中では最大です。

座席はイス席です。長時間座っていると、お尻が痛くなります。

開演時間

昼の部は午前中11:40から16:30、夜の部は16:40から21:00まで。

昼の部よ夜の部の入れ替えはありませんので、11:40から21:00まで落語を楽しむことができます。

今回は昼の部が10:30から開園される特別興業を観ましたが、16:30まで落語や漫才や音曲漫談などを楽しみました。

時間が過ぎるのは早く、大いに楽しみましたが、演芸ホールを出たときは、少し頭がボーっとしました。

6時間もホールにいるとさすがに疲れました。3時間くらいがいいのかなとも感じました。

トイレ・売店・喫煙所

トイレは地下に男性・女性用がありました。また女性用は1階にもあります。

トイレ内は清潔で、地下の男性トイレには男性用の便器が4つあったので、混雑していても割と回転が良かったです。

売店は入口の右手にあります。

サンドウィッチやいなり寿司とのり巻き助六っていうお弁当もありました。飲み物はビールもありましたが、今回は控えました。

お茶や水、お菓子類も販売しています。

ちなみに、演芸ホールの側にお弁当屋さんがあり250円のお弁当を販売していたので、演芸ホールに入る前に購入するのもいいかもしれません。

喫煙所は、ホール内にありません。入口手前のの右手に喫煙所があります。

もし、入場後にタバコが吸いたくなったなら、係員に声を掛ければ、いったんホールを出てタバコが吸えます。

再入場ができないので、必ず係りの方に声をかけて下さい。

まとめ

今回は8月中席の特別興業を観に行きましたので、開演時にはほぼ満席でした。12時ごろには多くの立ち見客であふれていました。

浅草という観光地という条件もあると思いますが、係りの方と少し話をしましたが、特別興業や有名な落語家さんが出演するときや、土曜日曜日は混雑するようです。

また、昼の部と夜の部の入れ替えがないため、お目当ての方が夜の部に出るときは、早めに入場して席を確保することも念頭においておいたほうがいいでしょう。

ホールの前には係りの方が数名いるのでわからないことは聞いてきてください。丁寧に答えてくれます。

寄席は落語だけじゃなく漫才、音曲、講談、手品や紙切り芸など演芸を楽しめる場所です。

女性客も多くいますので、難しく考えず気軽にお越しください。

寄席は楽しく過ごせる場所ですよ。

浅草演芸ホールの公式HPはこちら

youtubeチャンネルもあります。

youtubeチャンネル「浅草演芸ホール」はこちらです。

落語協会と落語芸術協会って何が違うの?

落語を観るなら東京都内に4か所ある寄席で観ることができます。

多くの落語家さんが365日4か所の寄席に出ています。

でも、すべての落語家さんが寄席に出演できるわけではないのをご存じでしたか。

新宿の末広亭、池袋の池袋演芸場、浅草の浅草演芸ホール、上野の鈴本演芸場の寄席に出演できるのは、落語家さんや講談師さんが組織している落語協会もしくは落語芸術協会に所属していないとだめなんです。

なぜそのようなったのかは大人の事情ということとして、落語界の組織についてお話します。

落語協会と落語芸術協会って何が違うの?

何が違うって言われると、それこそ大人の事情なんでしょう。

落語を観たい人にはあまり関係ないと思います。

落語家さんが所属している組織がいくつもあると思ってください。

いわゆる芸能事務所とはまた別の組織ということです。

ここでは、それぞれの協会の特徴などを紹介していきます。

落語協会は、古典落語に重きをおき継承・研究を、落語芸術協会は、新作落語に重きをおきメディアへも積極的に出演し活動の範囲を広げていました。

ちなみに笑点のメンバーで、落語協会に所属しているの、林家木久扇さん、林家三平さん、林家たい平さん。

落語芸術協会に所属しているのは、三遊亭小遊三さん(副会長)、司会の春風亭昇太(会長)さん。歌丸師匠亡き後、小遊三さんが会長職を代行していましたが、2019年からは昇太さんが会長となります。

桂歌丸師匠は2004年からお亡くなりになるまで落語芸術協会会長を務めておりました。

ここに名前が出てこなかった三遊亭円楽さんと三遊亭好楽さんは、別の団体に所属しています。

落語家さんの組織は5つある?

落語家さんの組織は落語協会と落語芸術協会のほかにあと2つあります。

全部で4つ団体に分かれて活動しています。

決して他団体と仲が悪いということはありません。

・落語芸術協会

・落語協会

・立川流

・円楽一門会

・上方落語協会

寄席に出演できない立川流や円楽一門会はホール落語をメインに活動しています。

ホール落語は、組織に関係なく、落語家さん同士で公演活動を行っています。

落語協会

落語協会は、落語家さんや講談師さんが所属する一般社団法人です。

大正12年(1923年)9月に起きた、関東大震災により東京は壊滅的な状況となった。

それまでは「睦会」やその他の諸派が存在していたが、組織として体をなしえなくなり、東京の落語界が一致団結し、落語協会を設立がはじまり。

いくつもの分裂騒動などを経て今日も活動されています。

こちらは落語協会のHPです。いきなり会長の画像が出てきますが驚かないでください。

スケジュール

現在4つの定席で落語を観ることができます。

奇数月上席(かみせき)1日-10日 – 上野 浅草

奇数月中席(なかせき)11日-20日 – 上野 新宿 池袋

奇数月下席(しもせき)21日-30日 – 上野 浅草 池袋

偶数月上席(かみせき)1日-10日 – 上野 新宿 池袋

偶数月中席(なかせき)11日-20日 – 上野 浅草

偶数月下席(しもせき)21日-30日 – 上野 新宿 池袋

毎日どこかしらの演芸場に協会の落語家さんが出ています。

落語協会所属の落語家さんの人数

落語協会に所属している落語家さんの人数を調べてみました。

・真打 199人(2017年6月1日時点)

・二つ目 64人

他に前座の方が数十名います。落語界の最大派閥と言えます。

落語協会に所属する柳家小三治師匠は落語界で存命しているただ一人に人間国宝です。

落語芸術協会

古典落語の落語協会、新作落語の芸術協会と言われますが、現在は古典・新作の垣根はほとんどありません。

芸協(落語芸術協会)の設立は1930年、法人格は1977年(昭和51年)。

会長は笑点で司会を務められていた「桂 歌丸師匠」、副会長は三遊亭小遊三師匠。

落語協会よりも勢力は弱く、1984年には上野の鈴本演芸場と絶縁したため、落語芸術協会所属の落語家さんは鈴本の高座に上がれないという事情があります。

こちらは落語芸術協会のHPです。見やすいホームページです。

スケジュール

奇数月上席(かみせき)1日-10日 – 新宿・池袋・上野広小路亭

奇数月中席(なかせき)11日-20日 – 浅草・上野広小路亭(15日まで)※二の席

奇数月下席(しもせき)21日-30日 – 新宿 ※新宿のみの興行となる

偶数月上席(かみせき)1日-10日 – 浅草・上野広小路亭

偶数月中席(なかせき)11日-20日 – 新宿・池袋・上野広小路亭(15日まで)

偶数月下席(しもせき)21日-30日 – 浅草 ※浅草のみの興行となる

他に、上席・中席には国立演芸場の定席もあります。浅草・池袋は5日制興行となっています。

落語芸術協会所属の落語家さんの人数

落語芸術協会に所属している落語家さんの人数を調べてみました。

・真打 99人(2017年6月1日)

・二つ目 42人

・前座 25人

所属している落語家さんは落語協会の約半数です。

まとめ

どちらも落語家さんが所属している組織です。それぞれに考え方があるのでしょうが、見る側からしたら、所属している組織は関係なく、楽しい高座を観ることができればいいと思います。

最近、組織や流派を超えて落語に関する様々なイベントを開催する落語家さんが増えてきています。

東京では4つの大きな寄席以外に、毎週末と言っていいほどホールなどで落語を観ることができます。

ぜひ、落語を観に出かけてみて下さい。