落語の世界は奥深い

落語を鑑賞していて疑問に思うことがあります。

古典落語に多いんですが、落ち(さげ)が分からない?

えっ!これで終わり?いまの落ち(さげ)の意味が・・・。

演じ終えた落語家さんは手を付いて深々とお辞儀をし、聴衆から拍手を貰って高座をおりていきます。

さらに疑問なのが、周りで拍手している人たちは、いまの落ち(さげ)が分かっているんだろうか。

えーーーこの話わかんないよーー。と言うときがあります。

そういう時は、分からなくてもあとで調べればいいんですよ。通ぶらなくてもいいと思っています。

疑問に思いながら家路についてから調べれば、

「あーーーそういうことかぁ」とか「う~ん、よくわかんない」と言うようになります。

経験上、最初の頃は「よく分からない」と言うのが本当のところですが、いろいろは噺を聞いているうちに、

段々理解できてくるし落語の世界観というと大袈裟かもしれませんが、見えてくるんですよ。

噺家さんはいろいろな役を一人で演じます。一つの噺で10人くらい登場人物がいます。それも子供から老人まで。男性も女性もいる。

すべてを演じているんですが、見ているうちに人物が見えてくるんです。

落語を演じている噺家さんじゃなくて、長屋の大屋さんだったり大工の棟梁だったり芸者さんだったりに見えてくるんです。

もう不思議ですよ。奥が深いなと感じるわけです。

まぁ、そこまで演じることができるのはかなりの芸暦をもった落語家さんです。

わからなくてもいろいろと聞いているうちに面白いことがわかります。

独演会などは前座や二つ目の落語家さんや他の芸人さんなどが出演し、主役の落語家さんが登場して終わります。

これが、「二人会」とか「〇〇落語特選会」など数人の落語家さんが出演する落語会になると、面白さが膨らみます。

先に演じた落語家さんの話に登場した人物が、次の落語の話にちょっとだけ登場させたりと、機転利かせたアドリブなんだとおもいます。

絶妙なタイミングで登場させることで、会場が一気に爆笑します。

高座に上がるのは一人の落語家さんですが、大勢の登場人物が舞台で演じているようで、これほど凄い芸はありません。

仕事にも役立つ落語をぜひ見に行ってください。

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