落語の歴史を初心者向けに解説|いつから始まったのか400年の流れがわかる

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「落語って、いつからあるんだろう?」

落語は”昔からある日本文化”というイメージがありますが、実際にいつ始まったのかは意外と知られていません。江戸時代?明治時代?と、人によってイメージもかなり違います。

実は落語の歴史は400年以上あります。

戦国時代にルーツを持ち、江戸時代に現在のスタイルが完成し、今もほぼそのままの形で続いています。

この記事では、落語初心者の方に向けて、落語の歴史をわかりやすく整理します。

落語は奥が深く、令和の時代でも愛されてるのがすごいところなんですよね。

この記事でわかること

  1. 落語のルーツは戦国時代にあった
  2. 現在の落語スタイルが生まれた江戸時代
  3. 庶民の娯楽として広まった寄席文化
  4. なぜ200年前の噺が今でも笑えるのか
  5. 初心者は歴史を全部覚えなくていい

落語の歴史 400年を一覧でおさらい

時代 出来事
室町末期〜安土桃山時代
(約400〜500年前)
落語のルーツ誕生。武将のそばで面白い話をする「御伽衆」が活躍。安楽庵策伝が笑い話集『醒睡笑』を記す
江戸時代前期〜中期
(17世紀後半〜)
現在の落語スタイルが確立。高座・扇子・手拭い・一人複数役・オチという形式が広まる
江戸時代後期
(1781〜1801年頃)
寄席文化が成立。落語が庶民の大衆娯楽として爆発的に広まる
明治〜昭和 落語協会・落語芸術協会などの団体が設立。テレビ・ラジオで落語が普及
現代 「落語ブーム」が何度も到来。若い世代のファンも増加。古典落語が今も現役で演じられる

落語のルーツは戦国時代〜安土桃山時代

落語芸術協会によると、落語の始まりは「室町時代末期〜安土桃山時代」とされています。今からおよそ400〜500年前のことです。

当時はまだ寄席という場所はありませんでした。武将や大名のそばに「御伽衆(おとぎしゅう)」と呼ばれる人たちがいて、面白い話で主君を楽しませていました。

落語の原点「醒睡笑」

この時代の重要人物が、安楽庵策伝(あんらくあん さくでん)です。

策伝は浄土宗の僧侶でしたが、笑い話を集めた『醒睡笑(せいすいしょう)』という本を1623年に完成させました。

この中には現在の落語の演目につながる笑い話が多数収録されており、落語の原型のひとつと言われています。

最初の落語はこんなものだった

  • 舞台芸術ではなく「面白い話を人に聞かせる文化」に近い
  • お寺の説教を聴いてもらうために面白い話を先に語ったのが原点という説も
  • 高座・扇子・手拭いといった現在の形式はまだない

現在の「落語っぽさ」が生まれたのは江戸時代

では私たちがイメージする「落語」はいつできたのでしょうか。それが江戸時代です。

東京都立図書館の資料では、江戸落語の始まりは17世紀後半とされています。

この頃になると、現在につながる落語のスタイルが次第に広まっていきます。

江戸時代に完成した「落語のスタイル」

  • 高座(舞台)に座って演じる
  • 扇子と手拭いだけを使う
  • 一人で複数の登場人物を演じ分ける
  • 最後に「オチ(サゲ)」をつける

今の落語と見比べると、江戸時代にすでに現代の落語とほぼ同じ形が完成していたことがわかります。

約400年かけて磨かれてきた芸のスタイルが、今もそのまま受け継がれているのです。

寄席文化が広まったのは江戸後期

さらに江戸後期になると、落語は大衆娯楽として爆発的に人気になります。

文化デジタルライブラリーによると、天明・寛政期(1781〜1801年)には寄席文化が成立していたとされています。

今でいうライブハウスやお笑い劇場のようなものが、江戸の町のあちこちにできていたわけです。

しかも当時の江戸では、武士も庶民も関係なく寄席に足を運んでいたそうです。

現在の古典落語の多くは、この時代に演じられていた噺が原型になっています。

『粗忽長屋』『時そば』『寿限無』などが今でも演じられているのは、考えてみるとかなりすごいことです。

200年以上前に江戸の庶民が笑っていた噺を、今の私たちも同じように楽しんでいるわけですから。

今も演じられている江戸時代生まれの演目

  • 時そば:屋台のそば屋で一文ごまかす話
  • 寿限無:長い名前をつけられた子どもの話
  • 粗忽長屋:とんでもなくそそっかしい男の話
  • 芝浜:酒好きの魚屋夫婦の人情噺

ただし古典落語には作者不明の演目も多く、「○年に誕生した」と断定できない噺もあります。

なぜ200年前の噺が今でも笑えるのか

江戸時代の噺なのに、現代でも普通に笑えます。なぜでしょうか。

答えは「人間があまり変わっていないから」です。

落語が笑えるのは「人間の普遍性」があるから

  • 見栄を張る・強がる
  • ちょっとした勘違いで大騒ぎする
  • うまい話に乗っかってしまう
  • 食べ物にテンションが上がる
  • 夫婦でいつも同じことでもめる

こういう人間らしさは、200年前も今も変わりません。

だから落語は「昔の古い芸能」というより、”人間観察のエンタメ”として今でも成立しているのです。

「江戸の人も同じことで笑ってたんだ」と思うと、古典落語が急に身近に感じられます。

笑いの中に、人間の業が見え隠れしているから面白くもあり、涙することもあるんですね。

初心者は「歴史を全部覚える」必要はない

落語初心者の方は、細かい歴史を覚えなくて大丈夫です。

まずは以下の3点だけ頭に入れておけば、落語がぐっと楽しみやすくなります。

これだけ知っておけばOK

  • 落語のルーツは400〜500年前の戦国時代にある
  • 現在のスタイル(高座・扇子・手拭い・オチ)は江戸時代に完成した
  • 古典落語の多くは200年以上前から演じられてきた

落語の魅力は歴史の長さより、「人間って昔から変わらないな」と笑えるところにあります。

難しく考えずに、まずは気軽に一席聴いてみてください。

まとめ|落語は「江戸の笑い」が今も続く文化

落語のルーツは戦国時代〜安土桃山時代までさかのぼります。

そして現在につながる「寄席落語」の形は江戸時代に完成し、200年以上かけて今日まで受け継がれてきました。

江戸時代の人も、今の私たちも、同じ噺で笑っている。それが落語という芸の一番すごいところかもしれません。

歴史を知ってから落語を聴くと、「この噺は200年前から演じられているんだ」という感慨がじんわり湧いてきます。

ぜひ古典落語を観るときの”おまけの楽しみ方”として覚えておいてください。

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