立川志の輔 赤坂ACTシアター 落語「中村仲蔵」2017年

赤坂ACTシアターで2017年のゴールデンウィークの5月6日に、恒例となった立川志の輔さんの落語「中村仲蔵」を観てきました。

ここでしか聞くことができないということでチケット入手も困難でしたが、知り合いがなんとかして入手できたので、喜び勇んで行ってまいりました。

目次

落語「中村仲蔵」とはどんな話なのか?

落語の独演会などであらかじめ演目を発表しておくことはあまり聞いたことがありません。

ましてや、演目の落語の解説をしてから本題の落語に入る2部構成となっています。

その演目が「中村仲蔵」という江戸時代に実在した歌舞伎役者の噺です。

そしてその噺のなかに忠臣蔵という日本人なら誰でも知っている物語がでてきます。

忠臣蔵

忠臣蔵と言えば、勝手な推測ですがほとんどの日本人が内容は知らなくても聞いたことはあると思います。

でも、歴史上からすると「赤穂事件」と言い、江戸時代の元禄年間に、江戸城松之大廊下で高家の吉良上野介(きらこうずけのすけ)義央に斬りつけたとして、播磨赤穂藩藩主の浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)長矩が切腹に処せられた事件のことなんです。

その後、大石内蔵助良雄以下47人が本所の吉良邸に討ち入り、敵を討ったという事件です。

数年前まで、年末になるとどこかのテレビ局で「忠臣蔵」を放映していましたが、これは事件を題材に人形浄瑠璃や歌舞伎で「仮名手本忠臣蔵」という作品を演じたところから一般的に「忠臣蔵」と呼ばれ親しまれてきたんです。

歴史的には「赤穂事件」で、一般的には「忠臣蔵」ということなんです。

この忠臣蔵の元となっているのが「仮名手本忠臣蔵」といい構成が11段構成となっています。

江戸の芝居小屋では朝から日が暮れる頃まで十一段が演じられていたんだそうです。

当時の舞台に照明などというものがございませんので、お天道様が自然の照明となっていたため、朝から日没前までに演じられていたようです。

ちょうど五段目あたりはお昼時。五段目は大きな見せ場もなく、名跡が演じることはありませんでした。

ところが、門外閥の中村仲蔵に対して嫌がらせのつもりで五段目を割り当てました。

舞台では歌舞伎が演じられていますが、お弁当を食べる時間帯でもあり、舞台は注目されていない状態。

だから五段目は歌舞伎役者でもやりたがらないんです。そんな五段目を演じたのが中村仲蔵という歌舞伎役者だったんです。

いままで聴衆も五段目の演目は期待してみている聴衆はいないと言われていましたが、この五段目5部を演じた中村仲蔵の演技が物凄く、今までにないものとなり大変好評を博したと言われています。

とはいえ、中村仲蔵さんは歌舞伎役者の家柄じゃなかったんです。

落語界では、「前座見習い」「前座」「二つ目」「真打」とあります。

これを歌舞伎界に置き換えると、

血縁関係がなかったが最後は名跡まで上り詰めた実在の歌舞伎役者「中村仲蔵」

来年も行きたいと思う。

志の輔さんの今後のスケジュール

本多劇場プロデユース「志の輔らくごin下北沢」恒例牡丹灯籠

2017年7月19日(水)から7月30日(日)下北沢本田劇場

下北沢で30年以上ライブを続けている志の輔さんが、本多劇場だけのために構成した「牡丹灯籠」です。

チケットぴあ、ローソンチケットほかで発売するそうです。

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