アニメ「昭和元禄落語心中」全10巻を紹介します。
江戸時代から続く伝統芸の落語に人生を翻弄された物語です。
「昭和元禄落語心中」
主人公の与太郎は、刑務所に収監されていた時に、有楽亭八雲師匠の慰問落語に魅了され、出所後に弟子入り志願するところから物語は始まります。
主人公の与太郎が弟子入りしたころの話と八雲師匠の少年期からの落語家として自分を確立するまでの話、そして弥太郎が二つ目から真打になり、自分の落語を気づいていく物語です。
大雑把過ぎる説明ですが、細かくはぜひアニメをご覧下さい。
目次
作者の紹介
「昭和元禄落語心中」は雲田はるこさんです。
雲田はるこさんは2008年に漫画家としてデビュー。
「昭和元禄落語心中」はデビューから2年後の2010年から連載が開始され、2016年まで続きました。
舞台は昭和時代を背景に、落語の世界を描いています。
アニメで描いた落語の世界は、落語はもう過去のもので未来はないと思っている師匠の八雲と、落語を聞きたいと思うお客さんが一人でもいるなら、その時代に合わせた落語を演じることが落語のこれからだと思っている弟子の与太郎を描いています。
どちらも落語を愛しているからこそ、いろいろな思いを背負って生きている芸人さんです。
登場人物
主人公は「与太郎」。
刑務所の慰問落語を聞いて、落語に惚れ込んでしまい、出所後は八代目有楽亭八雲に弟子入りを志願。
なんの因果か、弟子を取らないと公言していた八雲は、与太郎を弟子にしてしまう。
ここからが与太郎の前途多難な落語人生が始まる。
師匠の有楽亭八雲(八代目)。
与太郎の師匠。
与太郎を弟子にしたのは、自分には成しえなかった新しい落語の世界を切り開いてくれる予感がしたのではないかと思う。
有楽亭助六。
有楽亭八雲(八代目)と兄弟弟子。小さいころから一緒に修行し共に成長してきたが、八雲にはない落語の語り口を持っていたが、ある事件をきっかけに・・・・。
他にも、いろいろ登場人物はいますが、みな落語が好きであり憎くもあり、落語に人生を狂わされたり助けられたりします。
落語の世界を堪能できるアニメ
「昭和元禄落語心中」は昭和の頃に名人と言われた師匠の元に弟子入りを志願した訳アリの若者の物語です。
単なる物語ではなく、落語をあまり知らない人にもわかりやすく、落語の世界を描いています。
落語の歴史小説のようで、漫画を読んでいるというよりも時代小説を読んでいるような感覚で物語は進行していきます。
いくつかの噺が出てきますが、寄席で落語を聞いている感じになるほどでした。
全10巻を読み終えた後に、新宿の末広亭に行きましたが、アニメと現実の世界が交錯したような感じで落語を楽しめました。
漫画読み進めていくと、寄席の事も知ることができるので、落語に興味がある方は是非ご一読いただきたい作品です。
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